【本編⑬】振り返りシリーズ①~法科大学院を出たのに、何者にもなれなかった話

資産形成

導入

司法試験に3回挑戦して、結局ダメだった。

燃え尽きたというより、まあ受からないだろうなという感じ、努力量もまったく足りていなかったことを覚えています。それでも難関と一般的に言われている試験に挑戦はしているというところで心の安定をはかってきていたんだと思います。

気づけば周りは社会人になり、スーツを着て、会社の話をしている。
自分だけが止まっていた。

「とりあえず働かないと」
そう思って動き出したのが、法科大学院を出てからの就職活動の始まりだった。


1. 就活を始めたけれど、何から手をつければいいのか分からなかった

本当に何からしていいかがわからなかったです(笑)
大学3年ぐらいのときには法科大学院に行くから就職活動しなくていいやで、まったくやっていなかったので。
企業説明会、業界研究、企業研究、OB訪問、職務経歴書、面接対策・・・なにそれって感じですよね。

自分は、卒業した大学のキャリアセンターに行けば何かヒントがあるかもしれない思い、履歴書の添削とかってしてもらえますか?と行ってたずねてみました。
しかし言われたのは一言、「在学生しか利用できません」。

門前払いされたその瞬間、「社会の仕組みは冷たいな」と感じました。
当時は、え?在学時利用したこともないのになにもしてくれないの?って思いましたね。
なので、今でも大学のことあんまり好きじゃないです、まあ大学でなんとかしてくれるというのが甘えた考えでしかないんですが。

そして、社会の中で、自分が“どこにも所属していない”という現実を突きつけられたのをより実感した瞬間でもありました。


2. 公務員試験にすがってみた

就活がうまくいかない中で、次に考えたのが「公務員になろう」という選択。
当時の自分の中には、どこか“公務員信仰”のようなものがあった。
「公務員にさえなれば、出遅れた分を取り戻せる」
そんな謎の安心感にすがっていました。

でも現実は甘くなく・・・
学科試験で落ちることもあれば、通ってもグループディスカッションや面接で弾かれる。
市役所、県庁、裁判所事務官、警察事務等々色々受けたと思います。

自分の話に芯がないことは、自分でも分かっていましたし、面接というものに対して悪い印象をかなりもっていましたね、、、面接とかグループディスカッションなんてどう対策するんだよ、こんなことでなにがわかるんだよって。。。ただでさえ自分に負い目を感じていて、人前で話しするのが得意なほうではなかったのもありました。

社会に出て働いている友人からは「甘く考えすぎ」「希望通りのところで働けるとは思わないほうがいい、理想が高い」と何度も言われた。

その言葉は図星で、耳が痛かった。


3. 「とにかく働こう」と思って、家具屋の説明会へ

面接で聞かれるのは決まって、今何してるの?ということ。
働いていない現状をひしひしと感じていた。
試験とか面接とか受けに入っていなければなにもしていないということですから。

履歴書に書ける職歴もない。
「とにかく、どこかで働かないと始まらない」と思い、家の近くにあった某家具屋の説明会に行った。

ここでとにかく、労働の年数を稼がなければ・・・!という思いが当時ありました。
履歴書を少しでも見れる形にするというか。


4. 働きながらも続けた就職活動

某家具屋で働き始めてからも、面接はいくつも受けました。
東京まで行って、面接を受けたこともある(アパレル系の会社の法務部でしたね。これも今思うと、理想が高かったんだろうなと思います)。
でも、20代後半で労働経験もろくにない自分を“拾ってくれる会社”はありませんでした。

採用担当の表情を見るたびに、「この人も、もう分かってるんだろうな」と感じました。
試験まだ受けたらいいじゃない?うちに来てなにするの?っていう嫌な言い方をしてきた会社もありましたね(笑)

それでも受け続けたのは、どこかで“ここから抜け出せるかもしれない”という希望を捨てられなかったからだと思います。
といっても、10社も受けてないですね。
それぐらい手ごたえがなかったというのが正直なところです・・・これは何回やってもダメなやつだと。
既卒だと、ある程度経験があって、それをもとに就職活動を行うというところかと思うのですが、自分にはそれが全くなかったですからね。。。


5. 今振り返ると、あの頃が“積み上げ”の原点だった

結果的に、自分は何者にはなれなかった。

でも、あの時期に「続ける」「諦めない」「働いてみる」を繰り返し、本当の意味での危機感を感じて何らかの形ででも動けたことが、良かったんだなと今になって思います。

置かれている環境的に最低でもここの会社じゃないといけないとか、こうならないとってあるのかもしれないですし、自分もどこかそういう気持ちを持っていたこともありました。
そういうものに囚われたままだと動けなくなっちゃって、身の丈に合ってない挑戦を続けてしまうんですよね。
通常のレールから外れたときの社会の冷たさは、うまいこと伝えていきたいなって思います(笑)

当時の就活は失敗の連続だったけれど、積み上げの最初の一歩は確かにあの頃にあったんだと思います。


終わりに

現職の勤続が7年を超えてきて、8年目になり、新しく入ってくる社員から話を聞いてみると、大学卒業して銀行員やってました、公務員やってました、別の企業で働いていましたという話を聞く中で、ふと自分の当時を思い出しました。

もし昔に戻れるなら、大学3年生で就職活動はしようって思いました(笑)
いやそれより、、、もっとやりたいことやってればなって・・・

また、振り返りシリーズ書いてみようと思います!

次回予告仕事・投資・趣味、全部“積み上げ”でできている。記録という意味で、今の趣味について触れたいと思います!

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