1. 導入
直近で、基本給700万+インセン90万(計790万)。翌年に基本給720万へ昇給したのに、実質の手取りがほぼ変わらない/むしろ減った——。自分の実体験を、“仕組み”の話だけでサクッと整理します。
⇒ 配分や細かい計算はやりません。見える化の枠と起きている現象の理解だけ。
2. 今日のゴール(サクッと)
・「住民税のタイムラグ」と「社会保険の等級」の2本柱を掴む。
・“インセンがある給与体系”で手取りがブレやすい理由を言語化。
・数値だけテンプレで、自分の明細をなぞれるようにする。
3. 何が起きていた?(要因は主に3つ)
- 住民税のタイムラグ
⇒ 今年6月〜来年5月の住民税は、前年の年間所得(=前年の本給+インセン)で決まる。→ 前年にインセンが大きかった年の翌年は、住民税が重くなる。 - 社会保険料の上振れ
⇒ 標準報酬月額(等級)が昇給や固定的賃金の増減で上がると、数か月後(随時改定)または9月(定時決定)から保険料が上がる。→ 基本給700万に上がった年は、健康保険・厚生年金の負担がじわっと増。 - 賞与の扱いが“別枠”
⇒ 賞与には賞与分の社会保険と賞与用の源泉所得税がその都度かかる。しかもその年の住民税には直ちに反映されないで、翌年の住民税に効いてくる。
4. ざっくりタイムライン
- 前年(例:2024年):本給700万+インセン90万=年収790万
→ その年は、賞与で社保+源泉が都度引かれる。 - 翌年(例:2025年):本給720万に昇給。
→ 6月からの住民税は前年の年収790万ベースで重くなる。
→ 昇給の影響で社会保険の等級↑、**9月(または随時改定の4か月目)**から保険料が増。
結果:名目は上がっているのに、手取りは横ばい〜微減の体感になりやすい。
【補足】
2025.1から賞与がなくなり、月給が組み込まれているのですごくわかりづらくなっている。
毎月の入金額は、増えているから。
去年はふるさと納税もしている(住民税が1万円/月ぐらい減少)ので、よりわかりづらい。
ただ、実質は2.5万円/月の昇給なので、これまでと同じ給与体系であれば、手取りの額は減って
いる形になる。
なんかうまくしてやられている感があり、すごく複雑な心境・・・
インセンティブがあまり入らないと、去年より年収が下がる形になる。
このシステム実際どうなんでしょうね??
走り続けないといけないし、逆にこれ以上は。。。と来年を気にしてしまう。
働き控えみたいなことが起きてしまうかなと、、、私自身には実際それが起きています。
5. 数字は“レンジだけ”でOK(コピペ用)
下記のように比較してみると面白いですね!
給与メモ(年)
・前年:本給◯◯◯万台+インセン◯◯◯万台=年収◯◯◯万台
・当年:本給◯◯◯万台(昇給)/インセン(未定 or ◯◯万台)
・住民税(当年6月〜翌年5月):前年年収ベースで**◯万台/月**
・社会保険(当年):標準報酬**◯等級**(去年より**+◯等級**)
給与メモ(月)
・総支給:◯十万台
・控除合計:◯万台(健康**◯万台**/年金**◯万台**/雇用**◯千円台**/所得税**◯万台**/住民税**◯万台**)
・差引支給(手取り):◯十万台
⇒ **“前年のインセンの影響で、当年の住民税が重い”**とメモに残しておくと、翌年の比較が楽。
6. “インセンがある給与体系”の注意点(走り続ける理由)
・前年のピークが翌年の住民税に来るので、前年よりインセンが減る年は手取りが目減りしやすい。
・昇給で本給が上がっても、保険料の増加+住民税の重さで当面の手取りは伸びづらい。
⇒ 走り続けないと前年比がマイナスに見えやすいのが、インセン型の“体感”。
自分のところでは、インセン率が高くないのでそこまでの影響が出ないですが、インセン率高いところだともっと影響が出るところでしょうね。。。
そして、インセンティブがない会社でも、新卒の方だったりは2年目以降に住民税の支払いがスタートするケースがあるので、起こりうる現象ですね。
7. 1分セルフチェック
・住民税通知(6月)の年税額 or 月額が前年より増えていないか。
・標準報酬月額の等級が去年より上になっていないか。
・賞与明細の社会保険と源泉の額感を**“レンジだけ”**で控えておく。
8. まとめ
・手取りが伸びない/減った体感は、住民税のタイムラグ+社会保険の等級が主因。
・インセン型では前年のピークの“残像”が翌年に効く。
・対策は理解→記録。
ちょっと暗い感じになってしまいましたが、自分の感情を素直に表現しているということで!
人生の大きい部分を占める働くということ、、、意味を常々考えないとですね!
制度はすぐ変わらないところなので、自分は淡々と記録を続けていきます!
コメント